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【登山記Vol.38 南アルプス全山縦走】4日目 ビバーク地点〜塩見岳〜三伏峠〜悪沢岳〜赤石避難小屋/バン旅百名山

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【登山記Vol.38 南アルプス全山縦走】4日目 ビバーク地点〜塩見岳〜三伏峠〜悪沢岳〜赤石避難小屋/バン旅百名山

6日間の南アルプス全山縦走の軌跡を6回に分けてご紹介していきます。今回は、南アルプス縦走で一番長い山行だった4日目、ビバーク地点〜塩見岳〜三伏峠〜悪沢岳〜赤石避難小屋(29km)のルートを写真とともにみなさんにお届けします。ルート紹介はもちろんのこと、見所や水場、小屋の情報なども一気見せ!

本日のルートをご紹介

4日目はビバーク地点から塩見岳、三伏峠を通り荒川岳を目指します。そして、悪沢岳をピストンし、最後は赤石避難小屋まで進みます。計29kmのロングコースです。ビバーク地点を深夜2時に出発し、赤石避難小屋に到着したのは19時30分。このロングトレイルにさまざまな難所が立ちはだかりますが、なんとか赤石避難小屋に到着します。

月明かりに照らされた塩見岳にアタック!ビバーク地点〜塩見岳〜三伏峠小屋

深夜2時より、昨日のビバーク地点から塩見岳を目指します。ヘッドライトの明かりを頼りに進んでいきますが、かなりの急登。

塩見岳山頂まで約30分の地点にある北俣岳分岐。この標識が見えればもうひと踏ん張りです。しかし、急登なうえに登山道がかなりザレています。この北俣岳分岐から塩見小屋までのセクションが、私たちの通った全行程の中で一番の危険箇所でした。

ビバーク地点から約2時間で塩見岳東峰に到着です。時刻はまだ午前3時30分なので太陽の明かりは期待できません。ここから塩見山荘を通り三伏峠を目指します。

東峰から塩見岳までは5分ほど。その間にうっすらと朝日が顔を出し始めます。塩見岳から見えたこの朝日は、いまだに脳裏に強く焼き付いているほどの絶景でした。

東峰から5分で塩見岳に到着です。ここから塩見小屋までの下りは一番の危険箇所。崖のような場所を一気に下りる必要があります。ほぼ登山道はなく、ペンキの目印を頼りに崖を下ります。

塩見岳から塩見小屋を通り、三伏峠を目指します。塩見小屋からは樹林帯を一気に下り、本谷山、三伏山のピークをつないで三伏峠小屋へ向かいます。

塩見岳から1時間45分で三伏峠小屋と登山道の分岐に到着です。三伏峠は日本一標高が高い峠として知られています。三伏峠小屋付近には水場はなく、小屋から10分ほど下ったところ(登山道から少しそれる)に水場があります。

南アルプス南部を一望!晴天に稜線歩き 三伏峠小屋〜高山裏避難小屋〜荒川前岳

三伏峠小屋から烏帽子岳まで登ると、そこからはこれから歩く、南アルプス南部の稜線を見渡すことができます。この日の中間地点である荒川前岳も遠くに望めます。

烏帽子岳から高山裏避難小屋までは4つのピークをつなぎますが、比較的アップダウンの少ない稜線を歩きます。時折現れるお花畑にテンションが上がりながら、水場がある高山裏避難小屋までのトレイルを進みます。

三伏峠小屋から約4時間で高山裏避難小屋に到着です。南アルプス南部の山小屋はコロナの影響で2年間営業していないため、水場が枯れている箇所もしばしば。この高山裏避難小屋も例外ではなく、小屋近くの水場は枯れていたため、20分ほど荒川岳方面に進んだ登山道沿いにある水場で水を汲みました。

高山裏避難小屋から荒川前岳までの標高差は約700m。途中で視界が開けますが、最後のカール(写真の地点)から1時間ほど登り続けます。ここのカールは進んでも景色があまり変わらないため、全く進んだ気になりません。ひたすら登っていきます。

※カメラの不具合で左下部に黒い影ができています。

約1時間カールを登り続けると、今度は人一人分の幅しかないナイフリッジを通ります。心身ともに疲れる荒川岳登山ですが、全く登山者を飽きさせない、バリエーションに富んだコースです。

高山裏避難小屋から2時間15分で荒川前岳に到着です。このセクションが4日目で一番の正念場でした。

荒川前岳から百名山である悪沢岳まで向かいます。私たちは、途中にある赤石岳方面への分岐に荷物をデポし悪沢岳まで登っていきました。荒川前岳は赤石岳をはじめ、富士山やこれまで通ってきた稜線を一望できる絶景スポットです。

立ちはだかる絶壁…悪沢岳ピストンから荒川小屋へ 荒川前岳〜悪沢岳〜荒川小屋

荒川前岳から荒川中岳を通り、見えてくるのは断崖絶壁の悪沢岳。首が痛くなるほど見上げてしまう直登が待ち構えています。

荒川前岳から約1時間、かなりハイペースで登り、悪沢岳山頂に到着です。運が良ければ、悪沢岳で数多くの猿や雷鳥を見ることができますよ。ただ、猿は上から石を落としてくるので要注意です。

悪沢岳山頂からは、南北の南アルプスの山々を望むことができます。また、中央アルプスや富士山もしっかりと見ることができるため、何時間でも山頂にいたくなること間違いなし!

悪沢岳をピストンした後は、荒川小屋へ向かいます。標高差は400mとそれほど大きくはないものの、距離が短いためかなり急な下りとなっています。途中、鹿による高山植物被害防止のゲートを潜り、荒川小屋を目指します。

荒川前岳の分岐から40分ほどで荒川小屋に到着です。荒川小屋はコロナの影響で2021年度も営業しておりませんでした。また、荒川小屋の水場は枯れているため、荒川岳から荒川小屋の途中にあるトラバース地点で水を汲んでいきましょう。荒川小屋を後にし、赤石岳を目指します。

4日目も終盤!オレンジ色に輝く赤石岳へ 荒川小屋〜赤石岳〜赤石避難小屋

荒川小屋から赤石岳までは、アメリカのロングトレイルを彷彿とさせる景色が広がっています。ここから赤石岳の麓である大聖寺平までは緩やかなトレイルを進んでいきます。

荒川小屋から1時間30分、小赤石岳に到着です。小赤石岳から西側には富士山が見え、夕暮れ時には空がオレンジ色に輝きます。

小赤石岳から赤石岳方面に目を向けるとそこは絶景そのもの。沈んでゆく太陽を横目に赤石岳、そして赤石避難小屋を目指します。

まさに天国。右側には夕焼けを、左側には太陽で赤く照らされた富士山を眺めながら赤石岳へ向かうことができます。

小赤石岳から1時間10分で百名山である赤石岳に到着しました。時刻は19時を回り少し薄暗くなってきましたが、なんとか本日最後のピークにたどり着きました。

赤石岳から小赤石岳方面を振り返ると、なんとも幻想的な風景が広がっていました。この景色は今回の縦走でもベスト3に入る景色です。

赤石岳から5分ほどで今回の宿泊地である赤石避難小屋に到着です。赤石避難小屋も同じように営業していませんでしたが、2階を避難小屋として解放してくれていました。

満天の星を眺め、この縦走で初めて屋根のある場所で就寝します。5日目は赤石避難小屋から聖岳を通り光小屋まで進みます。

まとめ

いかがだったでしょうか。4日目はこの縦走で1番距離も行動時間も長かったですが、なんとか日が完全にくれる前に到着することができました。3日目は距離も短く、長い睡眠をとることができたため、この日は順調に進めることができました。5日目は赤石避難小屋〜百間露洞〜聖岳〜光小屋の模様をお届けします!次回もお楽しみに!

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