車座集会 幸町公園の活用を議論 市長と市民が意見交換〈川崎市川崎区・川崎市幸区〉
市長と市民が地域の課題について意見交換する「車座集会」が1月14日、幸区大宮町のスペルノーヴァ・カワサキで開かれた。今回は「幸区を『みどり』あふれ『うるおい』のあるまちへ」をテーマに、幸町公園を活用した地域の活性化などを話し合った。
集会には福田紀彦市長と赤坂慎一幸区長、同公園のある町内会の会長や管理運営協議会を務める町内会青年部、小学校校長、近隣保育園の代表者など9人が参加した。
幸町公園は、町内会による愛護会が除草や清掃などの管理を担っていたが、高齢化を理由に2年前に解散。雑草が生い茂るなど管理不足の状態となっていた。昨年、幸町3丁目町内会の若手で構成される青年部が手を挙げ、公園の管理などを買って出た。今年から管理運営協議会が設立され、活動も活発になっている。
この日、青年部は独自の活動や企画をまとめた資料を発表。「ベンチを修繕してほしい」「フェンスがサビているので塗り直したい」など現状の問題点を要望し、今後はバザーなどのイベントの収益を管理費に充てること、盆踊りなどのイベントを開き、地域住民と交流を促進することで、防犯や防災につなげたいといった考えを伝えた。
公園を園庭代わりに利用している保育園からは、「緑を増やすために子どもたちと花などを植える活動をしたい」。小学校からも「子ども目線の活動を考えたい」といった意見が聞かれた。
幸区では、111カ所ある公園緑地の内、16カ所で管理する団体が不在。今後、高齢化を理由に止める団体もあり、公園管理の担い手不足が課題となっている。
福田市長は「青年部のみなさんが立ち上がって行動をしていることは希望に感じる。貴重なご意見を頂いた。良い取り組みが他の公園にも広まってほしい」。赤坂区長は「こうした顔の見える関係づくりが地域を盛り上げる一助になる。今後の取り組みに協力をしながら一緒に盛り上げていきたい」と述べた。