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すでに5600人が活躍する「特定技能」農業さかんな北海道では“リレー派遣”も

Sitakke

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仕事があるのに、働く人が足りない…。
今期待されているのが、外国人の力です。

北海道・新千歳空港の国際線ターミナル。到着ゲートから出てきたのはスーツケースを手にした男性たち。
観光旅行ではありません。YOUは何しに北海道へ?

札幌市の日本語学校には、日本での就職を目指す多くの留学生たちが…。

働き手不足の北海道を救う外国人の姿を、もうひとホリします。

北海道内の労働力は、現在の271万人から、2030年には258万人と、13万人も減る予想で、働き手不足がより深刻化するとみられています。

逆に、今増えているのは日本で働くことを希望する外国人です。

札幌市にある日本語学校では、約180人の留学生が日本語を学んでいます。

授業料などの費用は、2年コースで140万円ほどかかりますが、コロナが明けて以降、人気が高まっているといいます。
ここから日本の専門学校や大学へ進学し、日本で就職することを目指しています。

札幌ランゲージセンターの佐治たみ子校長によると、85%~90%の生徒は日本でそのまま働きたい希望を持っています。

新千歳空港にやってきたインドネシア人の2人は、留学生ではありません。

「餃子とカレーのお店で接客をします」といいます。

人手不足解消に一役…すでに5600人が

今、「特定技能」という制度で在留資格をとり、日本に来て様々な仕事をする外国人が増えています。

そうした外国人の就職と生活をサポートし、企業に人材を紹介しているのが「キャリアバンク」です。

キャリアバンク海外事業室の水田充彦室長は「道内企業で、『ぜひ外国人に働いてほしい』というニーズは今もずっと高い」と話します。

これまでの外国人の「技能実習」は、母国に技術を持ち帰る”国際貢献”が目的で、早ければ1年で帰国していました。

これに対し、5年前に制度ができた「特定技能」は”労働力の確保”が目的。
16の業種が対象で、在留期間は最長で無制限になります。

すでに北海道内では約5600人が「特定技能」の資格で働いています。

水産加工、介護、外食産業…。
人手不足はまだまだ深刻で、キャリアバンクの水田室長は「北海道内でも外国人労働者はまだまだ増えていく」と予想しています。

また、こんな例も…。
農家の人手不足を解消するために始まった「リレー派遣」というしくみがあります。

専門的な知識をもっている「特定技能」の外国人を、各地の農作物の収穫時期にだけ派遣をするサービスです。

4月には九州・長崎でミカンの収穫、6月になると山形に行ってサクランボを収穫、7月は長野でレタス、秋になると北海道でじゃがいも…。
あくまでも1例ですが、全国各地を季節の旬にあわせて忙しい農家のところへ行って仕事をします。

先週発表された日本人の合計特殊出生率、1人の女性が生涯で出産する子供の数です。
全国平均が1.20と過去最低の数字になりました。北海道は全国ワースト2位の1.06という数字でした。

現状、産まれる子どもが少ないと、将来の働き手は確実に少なくなります。
労働力確保の動きはさまざまな面から加速していきそうです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年6月11日)の情報に基づきます。

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