Yahoo! JAPAN

第27回「本当の自分って?」

TBSラジオ

「私たちの未来は、私たちで作る!」
あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、
もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。
今回も、リスナーの方からいただいたメッセージに、スタジオの3人がこたえました。

私は人と関わる時に自分を偽ってしまうため、本当の自分が、正直自分自身もわかりません。
友達と関わる時も相手に嫌われないように、相手の機嫌を伺うかのように自分を偽装して関わってしまうため、後々疲れてきて「なんでありのままの自分で関わらなかったのか」と後悔したりもします。
できるのなら、本音を話せる友達が欲しいですし、自分を偽らずにありのままの自分で人と関わりたいなと思いますが、ある時、同級生に「あなたは繊細で敏感だから生きづらそう」と言われたことがあり、その時から、どうすればうまく生きられるのかなと考えることが増えました。
人前で本当の自分を少しでも出せるようになるためにできることは何があるのか、一緒に考えていただきたいです。

小泉:そうだね、ちょっと自分を作らないと関われない。

大石:きょんさんもそうですか?

小泉:そうですよ。全ての人がそういう部分を持っている、っていうのは前提で生きているような気がする。きっとね、「もっとこういう自分だといいな」っていう理想の自分で頑張って仕事場にいたり、恋人がいたらもっとよく思われたくていそいそとお世話を焼いたりとか、そういうのを繰り返して生きていって。少しずつそれも自分になっていくみたいな。でも結局、何度やってもできないことは「これは自分ではないのだ」って排除していくことが繰り返されて人格が確立していくような気がするんですよね。だから、すごく、人のことや自分のことを一生懸命考えている方なんだろうなって。

上村:優しいんですね。

小泉:もしかしたら、お友達も同じように思っているかもしれないし。

上村:私も悩んでいた時がありました。地元の友達といる時と、高校、大学の子達、それぞれ自分のキャラが違うとか。会社で「いい子」っていう立場でいるのがすごく不思議な感じがしたりとか。でも、居心地が悪いなと思った時には、なるべく変えたい自分、他の顔のところをちょっと持ってきて「本当はこういう面もあるんですよ」っていうのを見せるようにして。それで少しずつ自分ができていくのかなと思います。でも、まだ使い分けている面はあります。

小泉:私もよ。

上村:そうですよね、それも全部自分なんだなって。

大石:二十歳の頃ってちょうど上京した頃で、2浪もしてるし、馴染めなくてね。ダンスパーティーとかに行ってみたけど、一人で浮いてて誰も声かけてくれないし、ってなんかモヤモヤしてましたよ。自分が出せなくて。「大阪ではもっと面白かったのに」って。

小泉:そうなんだ。

大石:でも、結局、自分の居心地のいいところって自分で選んでいくっていうか。

小泉:あとは、本当の自分、本音を話せる友達が欲しいっていうことは、自分がどんなことが好きで、どんなことを考えていて、っていうことをまず、はっきりと持たないとその対象が見つからないと思うのね。だから友達といてちょっとしんどいと思うんだったら、一人の時間も大事にして、本を読んでみるとか、自分のことについて雲を見ながら考えてみるとか。そういう時間も大事にしたりすると色々なことが見えてくるかもね。

上村:そうですね。みんな悩みますよね。みんな、ありますよね。

「焚き火を囲む」社員研修


日本焚き火コミュニケーション協会

お悩みから視点を広げて、こんな話題も紹介しました。

上村:さまざまな違いを乗り越えて、風通しがよく、メンバーが本音で向き合えるチームを築くためにはどうすればいいか。そのヒントは「焚き火」にあるかもしれません。
「日本焚き火コミュニケーション協会」代表の三宅哲之さんにお話を伺いました。

常日頃、「仕事の話はしているけど、それ以外の話はしないよね」って多いですが、そんな中で一緒に薪を拾ったり、それを袋に入れる時に「じゃあ、私袋を持つから、よろしくね」とか。そういう会話の中からいつもは見られない表情とか、ちょっとした会話が生まれて。一つのものを作っていく、というところに結構重要なポイントがあったりするんです。

小泉:これすごくいいと思う。

大石:焚き火、やりますか?

小泉:何年か前に、舞台をやった後、山梨にみんなで行って。スーパーでBBQのセットを買ったり、ご飯も土鍋で炊いたりして、今って「焚き火トレイ」みたいなものがあって危なくないように焚き火ができるんです。姉妹役だったから、全ての行動が上手にできて、なんかサボる人もいないし、適材適所でやって。「人って出るな」って思ったり、焚き火で話している時も、普段喋らないようなことが出てきたり、黙っている時間が気持ちよかったりして。焚き火って効果が高いなって思いました。

上村:火の、あの力ってなんでしょうね。普段って料理する時くらいしか火と接しないから。

大石:本能が目覚める、って聞きましたよ。

小泉:一方で、火って恐ろしかったりもするじゃない。だけど、焚き火や暖炉の優しさって胸にきますね。でも、その先には恐ろしいこともあるって、気をつけながら焚き火をしてほしいですけど。

上村:そして、焚き火といえば秋のキャンプもいいかもしれません。キャンプと音楽フェスを同時に楽しめる「キャンプインフェス」もあります。来週末、10月12日・13日には富士山麓の朝霧アリーナで「朝霧JAM」が開催されます。直火での焚き火はできませんが、焚き火だを使って仲間と火を囲むことができます。また、いくつもの巨大なキャンプファイヤーが登場します。1日目、土曜日のラインアップには「いとうせいこう is the poet with 小泉今日子」!

小泉:そう。この日の一番最後のアクトをやってます!

上村:楽しそうですね。

小泉:割と、色々なフェスに行くんですけど、キャンプしながらっていうところも増えてますね。

上村:いとうせいこうさんも「サステバご近所さん」ですが…キャンプサイトの番人はゴールデンウィークにサステバが開催した「ロープワークショップ」の講師、アウトドアの達人・滝沢守生さんです。

小泉:ご挨拶に行かなくちゃだわ~。

大石:サステバ焚き火、いいんじゃないですか?

小泉:焚き火を囲んでトークとかしたいですね。意外と実現できるかな?

(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)

【関連記事】

おすすめの記事