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時代を先取り20年以上!こどもたちがまちをつくる「こども四日市」がドキュメンタリー映画に【三重県四日市市】

ローカリティ!

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はじける笑顔で「映画、成功したね!」と喜ぶこどもたち――7月20日(月・祝)、109シネマズ四日市のシアター1を会場に、映画『やってみyoo(ヨー)!!』が上映されました。この映画は、三重県四日市市で20年以上にわたって行われている「こども四日市」に密着したドキュメンタリーです。当日は、こどもたちを中心に150人以上が参加し、みんなで映画の完成を喜び合いました。

「こども四日市」ってそもそもなに?――こどもがつくるこどものまち

こども四日市では、こどもたちが働いたり商ったりしながら専用の通貨「yoo(ヨー)」を稼ぎ、それを使って遊んだり楽しんだりすることができます。こどもたちが描いた説明をみてください。おとなの社会と同じ言葉が使われているところにリアルさが感じられます。

上映当日に配布されたパンフレットより

「こども四日市のあそびかた」の説明の中で、下記の黄色のワードはこども四日市で使われている言葉です。

●参加者は市民センターへ行き、受付をし、市民証や200ヨーを受け取ります。

●しょうばいをする人は、荷物を預け、ホームセンターへ行ってお店をつくるためのダンボールを買います。ルールに合わせてダンボールでお店をつくります。チェックを受けて建築許可証をもらい、あきないを始めます。売りものは、いらなくなったおもちゃや手づくりしたアクセサリーなどです。しょうばいでヨーを稼いだら、今度は自分が買いものをしたり楽しんだりできます。

しょうばいが終わったら、お店を解体してホームセンターに返却します。

●しごとをする人は、ハローワークに行き、自分のやりたいしごとを探します。しごとをしてヨーを稼ぎ、それを使って楽しんだり遊んだりできます。

こうした仕組みやまちの運営は、小学5年生以上のこどもたちでつくるGold市民会議で議論されています。Gold会議の開催は月に一度。こどもたちがもっともっと楽しむために、互いに提案・議論し、文字通り「こどもがつくるまち」を展開しています。

つくりあげた「こども四日市」を「もっとみんなに知ってほしい」

2004(平成16)年にスタートした際、会場は四日市市街にある諏訪公園の敷地内でした。2013(平成25)年には市長選挙やGold市民会議の仕組みができ、2016(平成28)年に「ダンボールでできたお店を壊すのがもったいない」「泊まりたい」といった声にこたえた「おとまりこども四日市」が始まります。

後ろに見えるのは四日市市役所
おとまりこども四日市。しょうばいもでき、泊まれる家をつくります

2019(令和元)年には地元の百貨店で「こども四日市in近鉄百貨店」、2022(令和4)年には「こども四日市in中央通り」「こども四日市in学校」……と大きく成長していきます。

今回のドキュメンタリー映画制作は、「こども四日市をもっとみんなに知ってほしい」との声をきっかけに、2024(令和6)年から少しずつ撮影を進めていました。音楽や撮影、編集などこどもたちも映画制作に参加し、2026年春に完成しました。

上映会もこどもたちが運営

上映会当日、会場に足を運ぶとすでに机やいすを出して、受付の準備が始まっていました。わらわらと集まりながら、「それはこっちにしようよ」「こっちを先にやる?」「●●はどこへ行った?」など、アイデアを出してどんどん作業が進んでいきます。

受付が始まると、参加者の名前のチェック、お金の受け渡しはもちろん、映画館の物品販売などに迷惑がかからないよう「こうやって並んでください」とおとなの並ぶ列をこどもたちが整理。この日のためにこどもたちがつくった「こども四日市」の缶バッチやテッカーも販売されました。

こどもたちの受付が始まります(筆者撮影。一部加工しています)
こどもたちがつくった缶バッジやステッカー(筆者撮影)

上映会が始まると、こどもたちが一人ずつ挨拶。「音楽を担当しました」「はじめのほうに出ています」「タピオカ屋をやってます」――映画をつくることはもちろんですが、完成したものを街の映画館で上映すること、画面の中にいる自分たちを自身や家族、友だちと一緒に見るという体験にみんながわくわくしていることが伝わってきます。

一人ずつマイクを持って、いろんな舞台挨拶がありました!
自信をもって話す姿がエライ!すごい!

いざ映画が始まると、「あ、さっきの子だ!」と見つけたり、「こんなこともやってるのか!」と感心したりの連続。こどもたちが目いっぱい楽しんでいることが画面からあふれてきて、筆者は「こんなのを自分も体験したかったなー」とうらやましい気持ちにもなりました。

こどもができるまで待つことの大変さ、大切さ

この映画を監督した小林渚(こばやし・なぎさ)さんは、こども四日市のプロジェクトリーダーです。「口を出す代わりに、こどもの話しを聞くこと」「こどもがひらめいた意見を、拾い上げること」(映画パンフレットより)を心がけているといいます。

小林渚さん

「こども四日市」は、おとなが用意した枠内でこどもに楽しんでもらうのではありません。試行錯誤しながらこどもが枠をつくるまで待つ。そういう体験です。おとなにとっても「待つこと」は大変で、そこにも試行錯誤があったと思います。20年以上にわたって続いてきたことが「こども四日市」がこどもたちの貴重な場であることの証明になっていると感じました。何よりも、こどもたちの「楽しい!」があふれています。

「こども四日市」はこれからも続いていきます。この取り組みを通して、たくさんのこどもたちが全力で遊び、楽しんでほしい!と思いました。

※筆者の写真は2026年7月20日撮影、それ以外のものは小林渚さんからご提供いただきました。ありがとうございます。

情報

こども四日市これからの予定
ドキュメンタリー映画『やってみyoo(ヨー)!!』上映会
日時:9月13日(14:00~16:00)
会場:こどもの本専門店メリーゴーランド3階ホール
住所:〒510-0836 三重県四日市市松本3-9-6
料金:おとな1500円、高校生まで1000円

おとまりこども四日市2026秋は10~12月に開催予定 
いずれも詳しくは、以下へ
公式サイト:https://nagisa8.wixsite.com/codomo4/home
お問い合わせ:こどもアート工房STUDIO EDGE代表・小林
連絡先:080-3670-3868 nagisa8@mac.com

加藤道子

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