2026春アニメ『あかね噺』第4話「喜びの先」、第5話「進む道」振り返り|人として、落語家として成長する朱音とこれからの進路
2022年より 『週刊少年ジャンプ』にて連載中の『あかね噺』(原作:末永裕樹先生・作画:馬上鷹将先生)。元落語家の父に憧れた女子高生・桜咲朱音が、落語界の最高位“真打”を目指す本格落語物語です。
累計発行部数300万部(2026年1月時点)を突破する本作のアニメが、4月4日より放送を開始。制作には落語監修の林家木久彦さんをはじめ、毎話のキャストにもプロの落語家が名を連ねており、アニメ界と落語界が一体となったユニークな作品となっています。
本稿では第4話「喜びの先」、第5話「進む道」の内容をまとめて振り返り! 兄弟子・享二の指示のもと、落語家に必要な居酒屋のアルバイトで“気働き”を学んだ朱音。その成果を兄弟子に見せることができるのでしょうか。
※本稿には第4話・第5話のネタバレが含まれます。
第4話「喜びの先」|学びを経てより落語に魅了される朱音
一週間の居酒屋アルバイトを終えた朱音は、享二に連れられて都内の営業に赴きます。営業先は住居型の老人ホーム。施設のレクリエーションとして依頼を受けたのです。
どうすれば相手の喜ぶ落語ができるのか。享二の前座を任された朱音は、アルバイトで何を学んだかを見定められることになりました。
「人にウケたきゃまずは相手を受け入れろ、ってね」。居酒屋店長のアドバイスを胸に、高座に上がった朱音は、客の様子を窺いつつ、まず自分を知ってもらうためのまくら(枕)を展開していきます。
名前だけでなく17歳の高校生だと自己紹介すると、客の1人が「あらやだ、うちの孫と同い年」と隣の客に話しかけました。朱音はすかさずその話に食いつき、「お母さんおいくつ?」「他にも高校生のお孫さんがいるという方は?」と、客と積極的に対話していきます。自分の噺を一方的にしているだけだった、これまでの朱音とは大違いです。
さらに、話をしながらも全体を見回し、1人だけ退屈そうにしている男性に視線を送り、目が合ったところで微笑みかけてガッチリ心を射止めます。観客としっかりコミュニケーションを取り、場を温めたところでいよいよ噺の本題へ。
ここからもこれまでの学びが糧となります。初めはお年寄りたちに合わせてゆっくりとしたテンポで噺を進めていた朱音ですが、客の耳が慣れるに従って徐々にテンポを引き上げ、最終的には自分が演りやすいテンポで噺を展開。
思うようにウケなかった前回と同じ題目「子ほめ」でも、場の盛り上がりは見違えるほど。しかしそれは朱音が“気働き”を学んだだけではなく、失敗を経験したことで「子ほめ」のストーリーに自分を重ねられるようになったから。
“気働き”だけでなく、どんな経験も無駄なことはないと気付いた朱音の高座は、大爆笑のうちに終幕となりました。
そしてここからは兄弟子・享二の出番。朱音が享二の高座を見るのはこれが初めてです。
まず美しい居住まいや丁寧な所作で朱音や客たちをうっとりさせた享二は、演目「三方一両損」をどこまでも大真面目に披露。この愚直さこそが享二の強みであることに朱音は気が付きます。
根っからの真面目である享二は、師匠・志ぐまから「人を笑わせようとせず真面目過ぎるくらい愚直に落語をやれ」と言われていました。その言葉に忠実に従って腕を磨いてきた享二の落語は、コミカルな場面でも真面目に演じることで、客にはより滑稽に映り、結果として笑いを巻き起こしているのです。
老人ホームでの営業は大成功。朱音は落語の面白さと兄弟子の凄さを強く感じ、より一層落語の魅力に引き込まれることになったのでした。
第5話「進む道」|あの男子が成長して再登場! 堅物教師に実力で魅せる!
兄弟子に妹分として認められたのはいいものの、高校生の朱音には中間試験と進路選択という課題が待っていました。
享二からの圧もあり、中間テストは何とか赤点を免れた朱音でしたが、問題だったのは担任・岩清水との進路面談。「落語家になるので進学も就職もしない」と朱音が伝えるも、「ならば落研(落語研究会)のある大学を」「期限までに必ず進学先を決めてくるように」と岩清水は断固として落語家の道を許そうとしません。
頑なな岩清水の姿勢に参る朱音に声をかけたのは、大柄な男子生徒。朱音は「ジャンボ」と呼んでおり、気が知れた友達なのか……と思って見ていると、なんとこの男子生徒は小学校の頃に朱音の父を馬鹿にしていたあの男子だと判明。
あの時は意地悪な男の子という印象が強かったのですが、彼も成長し、朱音の夢を応援する良き理解者になっていました。
なんとジャンボは朱音の落語練習を手伝うこともやっており、かなり協力している様子。岩清水は朱音が短絡的に落語家を志していると思っているようでしたが、朱音の決断の重さを彼はよく知っているのです。
ジャンボは自分の進路面談で朱音の落語を観に行くよう岩清水を説得し、その熱意に押された岩清水は朱音に渡されたチラシの落語会に足を運ぶことに。そこで彼女が目にしたのは、プロのイベントで前座として観客に落語演目「転失気」を披露する朱音の姿でした。
毎日教壇に立つ岩清水は、人前で話すことがいかに大変かをよくわかっており、身ひとつで人を笑わせる朱音の技量に感心し、彼女が本気で落語家を目指していることを理解。
翌日、朱音が「落語家」と書いて提出した進路希望調査書を岩清水は受理。さらに、彼女は学生向けの落語大会への出場も勧めてくれました。
渡されたチラシに載っていたのはなんとあの阿良川一生。今年の審査員長は父を破門にした因縁の相手だというのです。さて、朱音はどうするのでしょうか。次回も注目の一席となりそうです。
第4・5話に出演した落語家は?
毎話ごとに様々な落語家が声優として参加していることでも話題の本作。第4話・第5話にはどなたが出演されたのでしょうか。
第4話 老女役・春風亭一花さん
第5話 青年役・柳谷緑助さん
第5話 落語音声役・林家木久彦さん
作中に出てきた演目を見てみよう!
作品公式サイトでは作中に登場した演目の動画を期間限定で公開中! プロの落語家による演目を実際にご覧になってはいかがでしょうか。