江嶋綾恵梨&リリィさよなら。[インタビュー]四季をテーマにしたコラボシリーズ始動。第1弾の制作を語る「江嶋ちゃんは“儚い感じ”が似合うんですよ、映像的にも歌的にも」
江嶋綾恵梨が、長期休養から再始動となったリリィさよなら。と、夏曲から始まり、秋、冬、春と四季の楽曲を届けるコラボシリーズをスタートした。
その第1弾「カランコロン feat.江嶋綾恵梨」は、ほろ苦い片想いを綴った夏のラブソング。
本記事では“話のテンポ感がすごく合う”(江嶋談)という2人のインタビューをお届けする。
ちょっと変だなって思うところが一緒(江嶋綾恵梨)
──まずおふたりの馴れ初めを教えてください。
リリィさよなら。:
初めて江嶋ちゃんを観たのが渋谷O-WESTで、26時のマスカレイド(以下、ニジマス)がまだ音源を出すか出さないかぐらいの時。プロデューサーと共通の友人がいて、ライブを観覧させていただいたんです。共通の知り合いは多かったんですが、僕はアイドルとブッキングされることがなくて(笑)。逆によくブッキングされるのは、コアラモード.とかカノエラナちゃんとかアコースティック系のアーティストが多いんです。でも、共通のアーティストさんの生誕祭で、初めてライブでご一緒して。シンガーソングライターの伊礼くんも一緒だったのですが、当日まで顔合わせもなく、お互い初めましてくらいで、ライブでいきなり絢香さんとコブクロさんの「WINDING ROAD」を歌ったんです(笑)。
江嶋:
その生誕祭にニジマスも出させてもらって。ピアノとバンドセットで歌うみたいな企画でしたよね?
リリィさよなら。:
あの時はフルバンドでしたね。
江嶋:
懐かしい(笑)。
──話すのはその時が初めて?
リリィさよなら。:
そうですね。
──どんな話をしたんですか?
リリィさよなら。:
基本的に僕、おしゃべりなんですけど、もう本番までの待機時間が長すぎて、楽屋裏の階段みたいなところで、 どうでもいい話をズーっとしてました(笑)。2人とも九州出身で、お話ししていて楽しいなと思ったのが最初でしたね。
江嶋:
実は当時リリィさんの曲をダウンロードして、ずーっと聴いてたんです。だから本当に昔から知ってて。でも、リリィさんはイラストのイメージで。顔出しされない方って、しゃべったりするのが得意じゃないのかなって勝手に思ってたけど、おしゃべりだったから、すごくイメージが変わりました。いい意味で(笑)。
──陰キャなのかなと?(笑)
江嶋:
少しそうかなって思ってました(笑)。ごめんなさい。でも、実際はすごくしゃべりやすくて。同じAB型なんですけど、ちょっと変だなって思うところが一緒(笑)。それに話のテンポ感がすごく合うなっていう印象でした。
──リリィさんは江嶋さんの第一印象は?
リリィさよなら。:
アイドルとしての江嶋ちゃんは、キチンとセルフプロデュースみたいな魅せ方をしていたので、ちゃんとしている方だなって思いました。あと、透明感がすごかった。グループのみなさんもそうですし、江嶋ちゃん自身も、自分のよさをわかってる感じ。だから今はしゃべりやすいですけど、最初は緊張してましたね。だって生きていて、そんなアイドルの可愛い子と話す機会ないですから(笑)。周りはいつもバンドマンなので。
──汗臭い感じの?
リリィさよなら。:
汗とタバコと酒(笑)。本当にこの仕事をするまで、自分の人生で関わらないような方たちだったので、ある意味、崇高な感じでした(笑)。
2人とも切ない歌がわりと好きなんです(リリィさよなら。)
──今回一緒に作品を作ることになったきっかけは?
江嶋:
もともとアイドル時代に、ソロ曲を楽曲提供してくださったんです。その時に初めて自分で作詞して、リリィさんに曲を作ってもらって、一緒に音楽を作って。話してみると好きな音楽がめちゃめちゃ一緒で、やりたいものも似てて、いずれ2人で面白いこと、楽しいことをできたらいいねって話をしてたんです。ただ、自分も音楽から離れてヨガの仕事を頑張っていたから、あまり芸能や音楽の仕事は視野になかったんです。でも、昨年末にバーチャルシンガーのYuNiとのコラボ曲「Face to Face」をリリースして、そこからやっぱり音楽は楽しいって思って。今年はアイドルちゃんの生誕祭にゲストで呼んでもらったり、歌う機会も増えていたので、リリィさんに“また音楽をやりたいです”って連絡したんです。リリィさんが活動をお休みしていたタイミングだったんですけど、“じゃあ一緒にやろうよ”っていう話になり、5月の私のお誕生日ライブで、ギターとボーカルでゲスト出演してもらって。それが1発目だったんですけど、トントン拍子で全部タイミングが合って、リリースできることになりました。
──今回リリースした「カランコロン feat.江嶋綾恵梨」は、どんな曲でしょう?
リリィさよなら。:
江嶋ちゃんが、春夏秋冬っていう季節感がとても好きだっていうことは前から伺っていて。僕自身はレミオロメンさんとか大好きで、その季節感をテーマにした曲を作りたいっていう話になったんです。本当は春に間に合わせたかったんですけど(笑)、まあ夏から始まって、秋、冬と続いて、春にハッピーな感じで終わる連作をやっていけたらいいなと。で、最初の夏なんですけど、青春っぽい弾けるような、“初恋”“君の浴衣姿”“まだまだもうちょっと一緒にいたい”みたいな、とにかく“キュンキュン!”する曲を書きたかったんです。でも、出来上がったのは、めっちゃ悲しい曲調で(笑)。2人とも切ない歌がわりと好きなんですよね。
江嶋:
1発目にめっちゃ明るいポップスを出すより、私たちってこういう曲が好きですっていうのを発表して、そこからまた違うテイストを出していけばいいよねって落ち着かせました。
リリィさよなら。:
歌詞を書く時に相談したんです。主人公の子、あまりにもかわいそうすぎない? 報われなさすぎない? しかも1発目で大丈夫なのかな、これ?って。MVでも主人公役を江嶋ちゃんが演じてくれているんですけど、相手の男性は、自分から急に夏祭りに誘っておいて、ほかの相手から電話がかかってきたら、女の子を置いて帰るようなやつなんです。最低ですよ。でも、江嶋ちゃんって、ハツラツとして、エネルギッシュな方なんですけど、実はこういう“儚い感じ”も似合うんですよね、映像的にも歌的にも。
江嶋:
なんだろうね(笑)。それこそ今年、別のMV作品に出演したんですが、そちらもちょっと儚い女の子の役で(笑)。雪の日に撮影したので、切なく悲しい雰囲気が増していました……江嶋さんに似合うと言われたのですが、映像を観ると確かに似合ってる感じだったから、新しい自分を見たような気がして、表現の幅が広がったというか、アイドルの時にはしなかった表現というか、いろんなことにチャレンジしようっていう意味でもお声がけいただけてよかったです。
リリィさよなら。:
今回のMVをYouTubeでプレミア公開したんですけど、その時のチャットを見ていたら、江嶋ちゃんのファンの方たちが、映像で観るとより悲しい、江嶋ちゃんに報われてほしいみたいな感想を書いてました(笑)。
江嶋:
私本人のことじゃなくて、曲の主人公のことですけどね(笑)。
リリィさよなら。:
本人のキャラとは振り幅があって、僕も観てて楽しかった。ウマいんですよ、切なく歌うのが。
次はプリンセスになれるってことで楽しみ(江嶋綾恵梨)
──秋にリリース予定の次曲はどんな感じになりそうですか?
リリィさよなら。:
今までいろいろな曲を書いてきましたけど、春夏秋冬の中で、秋の曲って1番難しい。“秋感”と言われても、最近でこそハロウィンが日本でも広まりましたが、なかなか秋の代名詞ってないんです。なので、切ないのは夏でやったので、次は楽しい曲調にしたい。ここのところずーっと秋は何をテーマにしようかな?って考えてて、sumikaさんを最近聴き始めて、なんて素敵なんだと思っているんです。ああいうファンタジー感がある曲をやりたくて。もともとおとぎ話とかファンタジーが大好きなので、いつかそういうコンセプトのあるミニアルバムやシングルを作りたいっていうのは、6年くらい前から仲間内で話していたんです。でも、なかなか僕単体じゃできない。ファンタジーとなるとやっぱり“プリンセス”が必要なので、その最初のプリンセスとして江嶋ちゃんに歌ってもらえないかなと思って、和製ファンタジーみたいなのをやりたいなと思ってます。
──なるほど。江嶋さんはそれを聞いて、どんな感想を?
江嶋:
リリィさんの曲は、基本的に全部好きです(笑)。
リリィさよなら。:
うれしい〜。
江嶋:
もうちょっとこうしてくださいっていうのがなさすぎて、毎回スムーズ。今もらっている曲も全部好きだし、どの曲でも“はい、それでいきましょう”って多分なる。曲の面では大大大信頼なので。夏は消えそうな女だけど、次はプリンセスになれるってことで楽しみです。
──では、その流れで冬と春までリリースが続くと。
リリィさよなら。:
そうですね。もう僕たちの気力と頑張り次第。
江嶋:
でも、もう言っちゃったから。やらないと(笑)。
リリィさよなら。:
後戻りできなくなっちゃったよね(笑)。
江嶋:
単発よりも続いてリリースがある方がみんなも楽しみって言ってくれてるので、その声に応えられるように頑張ります。
──最後におふたりの今後の予定を教えてください。
リリィさよなら。:
8月16日(金)に青山、9月23日(月・祝)に横浜で、2人でイベントに出させていただきます。まだ曲数が足りないので、江嶋ちゃんは僕のライブにゲストボーカルっていう形でお呼びします。
■イベント情報 <Acoustic Lover TOKYO 2024>
日時:2024年8月16日(金)OPEN 18:30/START 19:00
会場:青山 月見ル君想フ
■チケット
前売り¥3300/当日¥3800
※別途ドリンク代必要
■出演
アマアラシ(ミセカイ)
リリィさよなら。(ゲストボーカル:江嶋綾恵梨)
未菜
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FMヨコハマ後援<ジェイハグロック 2024>
日時:2024年9月23日(月・祝)OPEN 11:00/START 11:20
※会場によって異なります。
■会場
横浜駅西口ムービル3Fライブハウス3会場
・Yokohama mint hall
・YOKOHAMA THUMBS UP
・NAKED LOFT YOKOHAMA
■チケット
前売¥4000/当日¥4400
各1ドリンク代600円別