逗子市で開催された黒岩知事と県民の「対話の広場」に200人が参加〈逗子市・葉山町〉
県民と黒岩祐治県知事が直接意見交換を行う「対話の広場」が1月9日、逗子文化プラザなぎさホールで開催され、小学生や高校生を含む約200人が参加した。
この日は「ブルーカーボンin三浦半島〜脱炭素社会の実現に向けて〜」をテーマに開催。事例発表として葉山アマモ協議会副代表で鹿島建設(株)葉山水域環境実験場上席研究員の山木克則さんと、一般社団法人そっか共同代表の小野寺愛さんが登壇した。
山木さんは30年前は豊かだった葉山の海中の海藻が、海水温の上昇や沿岸開発による水質の変化など複合的な要因で、現在は海藻が育たない「磯焼け」状態になっていることを紹介。一方で地域連携による藻場再生活動や自然の回復力で少しずつアマモが育ってきていることも報告した。
意見交換では逗子市在住の映画監督、長谷川友美さんが発言。「海藻についてのドキュメンタリー映画の撮影を通じ、磯焼けは全国各地で起きている問題だと分かった。個人やローカルな活動では限界がある。県でも再生支援を」と知事に訴えた。