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精神科医・本田秀夫先生が推薦!発達障害、子育てや不登校の悩みに効く3冊【発達ナビ・あの人の本棚から】

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精神科医・本田秀夫先生が推薦!発達障害、子育てや不登校の悩みに効く3冊【発達ナビ・あの人の本棚から】

本田秀夫先生が選ぶ3冊は?

本田秀夫先生は、精神科医であり発達障害の専門家です。信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授、附属病院子どものこころ診療部長、そして日本自閉スペクトラム学会理事長などを務められているほか、テレビ出演や講演活動を通じて保護者や支援者の方に向けてメッセージを届けられています。今回は本田秀夫先生に、「保護者の方へ」「支援に携わる方へ」「著者ご自身の作品」という3つのカテゴリーで1冊ずつ書籍を選んでいただきました。

本田秀夫先生が選ぶ!保護者の方におすすめの1冊『発達が気になる子の子育て10か条: 生活スキルやコミュニケーションを伸ばすコツ』(日戸由刈・萬木はるか/著)

本書は、発達が気になる子どもとそのご家族の支援に長らく携わってきた専門家の先生の視点で、ご家族だからこそできる大切なことを「子育て10か条」としてまとめたものです。

「発達が気になる子の暮らし(元気なAさん、マイペースなBさん、おとなしいCさん)」といったお子さんのストーリーから始まり、「家事はみんなのために」「親子のほどよい距離感」といった『幼少期に心がけたい7か条』、「相談しながら自己決定」といった「青年期までに取り組みたい子育て3か条」と続きます。各条は「悩み」「対応」「解説」「実践例」と分かりやすく構成されており、お子さんの特性やタイミングに合わせて気になる条を確認したり関わりに活かしたりしてみることで、将来の生きる力の土台づくりにつながるでしょう。

診断の有無を問わず、発達に気になるところのある子どもを育てる保護者が生活の中でしばしば経験する悩みについて、分かりやすく解説されています。著者の2人は発達障害の子どもたちとその家族の支援に長く関わってきた心理の専門家です。豊富な経験の中で相談を受けることの多いエピソードを具体的に取り上げて、そのような悩みが生じる背景や子どもの気持ちにまで踏み込んで解説し、そこから具体的な対策を導き出すプロセスを教えてくれる本です。

本田秀夫先生が選ぶ!支援者の方におすすめの1冊『児童精神科医が語る あらためてきちんと知りたい発達障害』(篠山大明/著)

著者である児童精神科医の篠山大明先生は、本田秀夫先生が部長を務める信州大学附属病院子どものこころ診療部で、日々子どもたちに向き合われています。

本書は、篠山先生の温かい語り口で「発達障害を知りたいすべての人」に向けて基本的なことから分かりやすく解説された一冊です。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)の歴史、「発達障害は治りますか?」「薬物療法は必要ですか?」といった疑問への答え、コミュニケーションに焦点を当てた解説や、「自然な配慮」「公平な配慮」といった周りの人にできることなど、幅広く紹介されています。

「あらためて」とありますが、発達障害のことをはじめて学ぶ人にもおすすめの1冊です。発達障害に関する学術論文を数多く出している篠山先生が、科学的エビデンスにもとづいていま確実に言えることを丁寧に整理して、初心者にもわかりやすく解説しています。発達障害のことで「これってどう考えればいいのだろう?」と疑問に思ったとき、最初に手に取っていただきたい本です。

発達ナビユーザーへおすすめの自著1冊『発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全』(本田秀夫/著)

「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(文部科学省)によると、小・中学校における不登校児童生徒数は353,970人、12年連続増加し過去最多となりました。実際に発達ナビ利用者の皆さんへのアンケートでも、お子さんの行き渋りや不登校について多くの声が寄せられています。

本書は2025年6月に発売された、発達特性のあるお子さんの不登校に焦点を当てた1冊です。「子どもの悩みを聞くときのポイントは?」「休ませている間、家庭でどう対応したらいい?」といった保護者の方のよくあるお悩みや、「授業や集団活動になじめない」「いちいち叱られるのがつらい」といったお子さんのよくあるお悩みをもとに、さまざまな考え方や対応のヒントがフクチマミさんのイラストやマンガとともに紹介されています。巻末特典としてWebサイトから「親から教師に 子どもの悩みが相談しやすくなるシェアシート」をダウンロードすることができるので、書籍とあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

発達障害の子どもたちやいわゆる「グレーゾーン」の子どもたちでは、独特な理由で学校に行くのがつらくなってしまうことがよく経験されます。そのような子どもをたくさん診療している筆者が、発達障害や「グレーゾーン」の子どもの不登校に焦点を当てて、要因や対策の考え方について整理しました。不登校になってしまった子どもさんの家族だけでなく、わが子が不登校になるかもしれないと心配されている家族にも読んでいただきたい本です。

まとめ

本田秀夫先生に選んでいただいた3冊からは、お子さんの特性を理解し、一人ひとりに合ったサポートをすることの大切さが伝わってきます。各書では、解説にとどまらず多くの事例が紹介されているため、保護者の方や支援者の方にとって大切な気づきとなるのではないでしょうか。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。

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