大井町 企業の力で持続的保全を 後継者不足解消へ〈南足柄市・大井町・松田町・山北町・開成町〉
現在花まつりが開催されているおおいゆめの里の保全活動に、町内に事業所を構える企業等のスタッフが参加する動きが始まっている。町は、里山保全活動を継続的に行う際の助けになると期待を寄せている。
2009年におおいゆめの里の保全活動を行うボランティア団体「ゆめの里育て隊」が発足。月に1度の草刈りなどで里山の景観を維持してきたが、近年高齢化が進み、60人近くいたメンバーは10人ほどに減少。昨年、隊としての活動を終了した。また、昨年4月には遊歩道付近のブナやコナラがナラ枯れしてしまい、倒木の危険性があることから約250本を伐採。里山再生が課題としてあげられていた。
そこで町は新たな里山再生の担い手として同町のSDGsパートナー企業等に協力を要請。常に新しい世代の社員が活動に参加できるため持続的な保全活動を目指す。2月17日には活動体験会を開催。神奈川トヨタ自動車(株)、ウエインズトヨタ神奈川(株)、(一社)コンコントフィールドから参加があり、散策や落葉掻きなどを体験した。
町は今後、参加企業と大学教授や育て隊の元メンバーなどで協議会を発足させ、活動を進めていく方針だという。