榊原康政が城主となり、北の軍事拠点だった館林城跡│群馬県館林市
天然の要害「城沼」の周辺に建てられた城の跡。戦国時代に築かれ、16世紀に徳川家康が関東に入国した際、徳川四天王の一人に数えられる榊原康政が城主となった。江戸を守る防衛拠点として、城や城下町の整備を行い、現在の館林市街地の基礎を築いたとされる。歴代城主の中には五代将軍・徳川綱吉も。明治時代に城は焼失し、ほとんどが取り壊されたが、館林市文化会館の北に三の丸の土塁が残り、三の丸の入り口だった土橋門を復元している。ほかにも向井千秋記念子ども科学館周辺の本丸土塁跡や、応声寺の城鐘など、市内には遺構や文化財が残る。
善導寺
城沼北東岸にある寺院。館林城主となった榊原康政は、善導寺に来在していた高僧幡随意白道上人に帰依し、善導寺を城下町に移転して榊原家の菩提寺とした。館林駅前広場整備に伴い、1990年に現在地に移転したが、境内には群馬県指定史跡の「榊原康政の墓」を始め、墓5基などが残る。
【住所】館林市楠町3692
【問い合わせ】0276-72-1259
【時間】開門時間7:00~17:00
館林城跡
【住所】館林市城町3-1
【問い合わせ】館林市教育委員会 文化振興課 0276-74-4111
【時間】常時開放
【料金】無料