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「水深20cmでもシーバスは釣れる!」浅場攻略のキモはベイトの存在と根掛かり対策にアリ

TSURINEWS

シーバスの釣れる浅場(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

シーバスはどこまで浅い川で釣れるだろうか。答えは簡単だ、そこに水があればどこまで浅くても釣れる。と言っておこう。具体的には、20センチもあれば十分釣りになる。いや、筆者はそれ以下の水深でも釣ったことがある。とにかく条件さえ揃えば川底が見えるような水深でもシーバスは釣れるのだ。しかし、ただやみくもに浅い川へ行けば釣れるかといえばちょっと違う。この記事では、シーバスフィッシングにおけるこの「浅い水深」について考えてみよう。

シーバスが釣れる水深 

一般的にシーバスは寒いと深い場所へ移動し、エサを活発に追う時期などは浅い河川などにも入る。これは間違っていない。確かに寒くなると浅い川ではなかなか釣れないし、釣れてもまぐれだったりもする。しかし、シーバスも生き物なので予定通りとはいかない。真冬でも気温の影響を受けやすい浅い所にいたりするし、暖かい日などは日中でも複数釣れたりもする。なのでシーバスが釣れる水深に明確な答えはないが、どれだけ浅くても釣れるチャンスはあると思っていい。

浅くても魚はいるのだ(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

ベイトの存在がカギ

では、なぜそんなに浅くても水温に関係なく釣れるのかだが、理由はいくつかある。その中でも1番わかりやすいのは、ベイト(エサ)がいるからだ。当たり前のことだがあらためて掘り下げてみよう。

春~秋ならイナッコやコノシロにサッパ、冬ならアミやハゼという具合に、河川にはシーバスのベイトが1年中いる。どの河川にもいるわけではないが、このベイト達は比較的浅い場所に群れるので、やはり浅場の攻略には欠かせないのだ。特にベイトが少なくなる冬場は、日中の日差しで水温も上がり、そこにアミやカニ、または水中のプランクトンなどがいればシーバスが釣れる可能性は高い。

ベイトの存在が鍵になる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

浅場攻略のルアー

これは季節によっても違うので、簡単にまとめてみよう。まず、春から初夏はベイトも生まれたての稚魚が多く、小さい。なので、小型のフローティングミノーやシンキングペンシルが有効だ。次に夏から初秋だが、ベイトも育ちシーバスのハイシーズンになる。なので、水面系の受け口タイプのルアーや少し大きいフローティングミノーがいい。浅場で水面を割って飛び出すファイトは迫力満点だ。

そして晩秋から冬だが、水温が下がり出すとボトム(底)中心の釣りとなる。なので、バイブレーションやジグヘッドワーム、または少し重いシンキングペンシルなどが有効だ。いずれも「水深が浅い」ということを頭に入れてルアーを選ぶことになるが、そうなるとやはり避けて通れないのが次に紹介する根掛かり対策だ。

浅場は様々なルアーが活躍する(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

根掛かり注意と対策

豊富な釣り資金があれば、浅場でもどんどんルアーを投げまくって、引っ掛かって無くなればすぐ補充。これが理想だとは思わないが、そんなアングラーは少ないはずだ。しかし、浅場を狙う以上避けて通れないのが根掛かりだ。目で見て障害物が把握できれば問題ないが、厄介なのは沈んでいるロープや布類だ。台風で流れてきたものか、はたまた故意に捨てられたものかは分からないが、特に関東の河川には色々沈んでいる。これに引っ掛けたらほぼ取れない。

こういった根掛かりは取れない(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

フックを変えたり、キャスト精度を上げるなど対策には色々あるが、やはり下見や実際に釣りをしてみて自分の目や体で覚えるのが1番だ。どこへどのくらい投げたら引っ掛かるのか、潮がどのくらい引けば障害物が露出するのかなど、気を付けていれば自然と色々な情報が身に付くので、釣りに行ったら根掛かり対策も忘れずにしておこう。

シーバスはどんなに浅い川でも釣れるチャンスは必ずある。根掛かり対策を十分にして、他人が釣れない魚を、存分に引き抜こうじゃないか。

障害物は明るいうちに確認(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>

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