軽井沢の別荘文化、始まりはここから。「万平ホテル」伝統のアップルパイと、ジョン・レノンも愛したロイヤルミルクティーに癒やされるひとときを「カフェテラス」で@長野県 軽井沢町
長野県北佐久郡軽井沢町にある「万平ホテル」。軽井沢駅から延びる賑やかな軽井沢本通りから万平通りへ入ると、次第に緑が深まり、心地よい静けさが辺りを包むその先にあります。木立の間から差し込む光に照らされた白壁の建物「アルプス館」が現れ、思わず足を止めてしまいます。
避暑地としての軽井沢の歴史は、同ホテルから始まったと言っても過言ではありません。物語は、1886年(明治19年)、ひとりの旅籠の主人とふたりの外国人との出会いから始まります。当時、文明開化後の軽井沢は宿場町としての栄光を失い、寂れた山村になりつつありました。そんな場所で旅籠「亀屋」を営んでいた佐藤万平は、カナダ人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーと帝国大学教師ジェームズ・メイン・ディクソンをもてなします。西洋料理も英語も知らなかった万平だったが、見よう見真似で懸命にふたりをもてなしました。その純粋な心遣いに感動したふたりは、東京に戻ると軽井沢の魅力を広く伝えたそう。豊かな自然環境も相まってこの地を好む西洋人が集まるようになり、彼らが長期で滞在できるようにと、思い切って旅館を西洋式のホテルへと改装したのです。
現在の「アルプス館」は1936年に誕生。「日光金谷ホテル」や「富士ビューホテル」を手掛けた久米権九郎による設計で、2018年には登録有形文化財にも登録された建物です。2023年~2024年にかけての改修工事を経てもなお、当時の空気を伝えています。
「伝統のアップルパイ」とジョン·レノンも愛したとされる「ロイヤルミルクティー」。
カフェテラスの席に腰掛けると、さまざまな人の顔が目に入ります。おしゃべりしたり、記念写真を撮ったり。その顔は皆穏やか。時代や場所は変わろうとも、同ホテルが作り出す人々の笑顔はこの先もずっと変わらないのでしょう。
新婚旅行で昔訪れたという夫婦が、娘や孫を連れて何十年か越しに訪れるなど、多くの家族の歴史の一部になっています。画像奧が「カフェテラス」。
自然の中にたたずむ「万平ホテル」。
スズランがホテルのシンボル。今でも敷地内で見られます。
※長野Komachi2025年夏号に掲載された内容です。最新情報をご確認の上、ご利用ください
【長野県の情報サイト Web Komachi】
万平ホテル
(まんぺいほてる)
●住所
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
●電話番号
0267-42-1234
●営業時間
カフェテラス 9:30~18:00(17:00LO)
ショップ8:00~20:00
●定休日
無休
●駐車場
90台
●公式HP
https://www.mampei.co.jp/