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アジ泳がせ釣りで2kg級ヒラメ手中【新潟・直江津】仕掛けや活きエサの選び方も解説

TSURINEWS

泳がせ釣りで仕留めた2kgヒラメ(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

泳がせヒラメ釣りは、小魚を使ってヒラメを狙う釣法で、新潟県直江津周辺が好スポットだ。活アジや川魚のウグイを餌に使い、夕暮れ時にヒラメの活性が高まる。仕掛けや餌の選び方、投入方法を工夫し、ヒラメの食いつきを見極めて大物を手中に収めよう。

泳がせヒラメ釣りの基本

泳がせヒラメとは、小魚をヒラメ専用の仕掛けに刺し、泳がせることで狙う釣法だ。ヒラメは他の魚を捕食する肉食性のため、理にかなっている。

ただし、仕掛けの良し悪しというよりは小魚頼みでもあるため、運も必要になるかもしれない。それでも、産卵期で集まってくる僅かな期間であるものの、高級ヒラメを手軽に狙えるチャンスが広がっている。

泳がせヒラメ釣りの様子(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

泳がせヒラメ釣りのおすすめスポット

泳がせヒラメ釣りのおすすめスポットは、新潟県直江津周辺だ。フラットフィッシュであるヒラメは砂地に生息するため、20mほどの浅場がポイントとなる。

泳がせヒラメ釣りに最適な餌とその入手方法

基本的には活アジを使う。遊漁船などで購入する場合が多いが、新潟県の名立の釣具店【徳市】では直接購入が可能だ。ただし、今年は活アジの入荷が少なく、遊漁船が取りまとめて販売しているようなので、事前に問い合わせが必要かもしれない。

活アジ(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

また、意外かもしれないが川魚のウグイも泳がせヒラメに使用できる。こちらは新潟県の上越【いとう釣具】で購入が可能だ。餌用の小魚たちは、泳がせヒラメに限らず、キジハタなどの根魚にも効果的なので、状況に応じて利用してみてはどうだろうか。

泳がせヒラメ釣りのシーズンと釣り方

5月後半まで行われる泳がせヒラメは、夕暮れとともに活性が高まる。今回釣行したのは5月20日だ。遊漁船の集魚灯が点灯されると、徐々に小魚などのベイトが集まってくる。底に高級ヒラメが迫ってくることを期待しながら、仕掛けの準備を進める。

泳がせヒラメ専用仕掛けの選び方と使い方

基本的には市販の泳がせヒラメ専用の仕掛けで構わない。強いて言うなら、固定式よりは誘導式の方がアジが弱らず、サイズに合わせて針掛けできる。ただし、仕掛け1セットのみで、固定式は仕掛けが2セットになっている場合が多いため、コストパフォーマンスは低くなる。

泳がせヒラメの仕掛け(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

泳がせヒラメ釣りにおける餌の投入方法

いよいよ仕掛けを投入していく。ザル等で優しく掬い上げ、針を刺していく。まず孫針を鼻穴に通し、次に背にトリプルフックの針を刺していく。

なるべく弱らないように、トリプルフックの一つを背鰭ギリギリに刺す。そして、素早く投入し底まで落としていく。落とす際は、クラッチを緩め、ラインを親指で押さえながらサミングしながらヒラメの棚を目指す。

棚はだいたい底から3~5mの範囲で狙う。ヒラメは底から獲物が来るのを待っているため、アジをしっかり見せるのが大事だ。

2kgのヒラメをキャッチ

正直、ヒラメは食事に関してはお上品な魚だ。大好物の獲物を慌てて捕食するのではなく、ゆっくりゆっくり味わいながら捕食していく。そのため、釣り人からしたら非常にじれったい瞬間が続く。

大きくゆっくりと上下する竿を見ながらじっと耐えなければならない。「ヒラメ40」という言葉があるように、しっかり喰わせなければ簡単にすっぽ抜けてしまう。

ただし、今回の場合は違った。餌用のアジが例年に比べて小さかったため、明確な当たりとともに突然竿が海中へと突き刺さった。このぐらいはっきりした当たりは滅多にない。よっぽどヒラメが大きいか、餌が小さく丸飲みされたかだろう。

ゆっくり底から巻き上げてくると、2kg超えのヒラメだった。

良型のヒラメをゲット(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

餌用のアジが小さいため丸飲みされたと推測できる。ただし、やはり小さいアジには大物はかからないかもしれない。それでも嬉しいヒラメだ。

基本的には餌のアジに頑張ってもらうしかない釣法だが、左舷と右舷で釣果に大きな差が表れた。今回はその理由も合わせて記述しようと思う。

左舷ばかりにヒラメが釣れた理由

考えられる理由は、左舷は筆者を含めた仲間で泳がせヒラメを狙いながら、集魚灯に集まるアジやサバを狙ってサビキ釣りをしていたことだ。常にコマセを撒き続けることで、集魚灯に集まるベイトをさらに寄せることができた。

さらにはベイトを捕食しているヒラメの多くを筆者の釣り場に寄せることができた。ヒラメを狙いながら、一緒にアジを狙う。一石二鳥の作戦だった。

泳がせヒラメ釣りの釣果と考察

結果的にヒラメは2枚。さらにお土産として40cmを超えるアジとサバを10匹釣り上げることができた。ヒラメの釣果は船中で7枚だった。うち左舷の筆者の両隣で2枚ずつ釣り上げ、サビキ釣りをしていたことで、そうでない場合と比べて圧倒的な差が出ていた。

当日の釣果(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

泳がせヒラメ釣りの注意点とおすすめの道具

狭い間隔で竿を2本出す場合は、おまつりの可能性もあるため注意が必要だ。そのため、竿の長さで調整する必要がある。筆者の場合は、コマセ真鯛の竿を使用しながら、今回は短竿も新しく用意した。

当日のタックル(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

アマノ釣具から発売されているZEALOT NEW BOAT TETRAだ。ボート用の竿で80号まで対応しているため、幅広く近海釣りを網羅できるので便利だ。

泳がせヒラメ釣りに便利なアイテム

ホームセンターなどで販売されている乾電池式のエアーポンプと、活アジを泳がせる用のバケツがあると便利だ。

遊漁船に備え付けのホースから海水を引くこともできるが、移動中に止まってしまうデメリットがあるため、最後まで元気なアジを使用したい場合は便利なアイテムだ。

専用アイテムで活アジを元気にキープ(提供:TSURINEWSライター・藤岡和貴)

<藤岡和貴/TSURINEWSライター>

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