「朝から入れ食いで606尾！」精進湖のボートワカサギ釣りが好調継続【山梨】
11月中旬、山梨県富士河口湖町にある精進湖を訪れた。夏はブラックバスやヘラブナ、秋から冬はワカサギを中心に釣りが楽しめる。当日の私の狙いは、近年数が釣れると注目されているワカサギだ。
精進湖でワカサギ釣り
精進湖は三方を山に囲まれ、南側には青木ヶ原樹海が広がっている。富士五湖のなかでもっとも小さな湖だが、風の影響を受けにくく、水深が最大で15mほどしかないので手返しよく釣りができる。
サイズは、当歳魚が中心だが、11月から3月いっぱいまで釣りが楽しめる。ドーム船が主流になるなかで、貴重なボート釣りの釣り場だ。
厳冬期には部分氷結するため、ボート店によっては休業する店があるので、電話で確認してから釣行することをおすすめする。
釣行開始
釣行当日は、5時半ごろ東岸にある湖畔荘に到着。6時の開店を待って受け付けを済ませ、ボートに釣り道具を積み込んで出舟。
桟橋から10mほどしかない場所にロープが張られており、そのロープにボートを係留して釣りをする。アンカーは積まれていないので、移動したい人はアンカーを持参することをお勧めする。
タックルは電動リール2本に自作の32cmソリッド穂先。仕掛けは、金袖バリ1号10本バリ仕掛け(枝ス1cm、間隔7cm)と白袖バリ7本バリ仕掛け(枝ス2.5cm、間隔10cm)にオモリ5g。エサは紅白のサシをハーフカットで使用する。
ボートを係留した場所の水深は7.8m。魚探を確認すると魚はやや浮き気味で、底から50cm～2mのタナにいい反応が出ている。
2時間弱で250尾超の釣果
準備が完了し、6時40分に開始。仕掛けを底まで下ろすと、誘いを入れなくてもすでに穂先がピクピクと動いている。
右の仕掛けに5点掛け、左の仕掛けに6点掛けで釣れてきた。しばらくは群れが浅場に集まり、活性も高いようで食いがいい。
朝方は、時速150尾で釣れ続き、2時間弱で250尾超の釣果。他魚などに邪魔されることもなく順調に数が伸びた。
釣果の決め手
こうなると、手返しの速さが釣果を決める。仕掛けの回収から再投入までの時間をどれだけ短縮できるかが勝負だ。
ワカサギ外しとエサ付けが主たる作業だが、ワカサギ外しはさまざまな器具が考案されている。どれがいいとは言えないが、使いやすいものがいいように思う。
一方、エサの交換はタイミングが難しい。こまめに交換していると時合いを逃してしまうし、鮮度が落ちると群れが去ってしまう。こればかりは、食いが悪くなるタイミングを経験で積むしかない。
サイズはやや大きめの7～8cm中心
ペースは落ちたものの日が高くなってもコンスタントに釣れ続く。欲をいえば、もう少しサイズがほしい。そこで、少し離れたもっとも水深の深い場所に移動する。
ここでも魚探への反応はまずまずで、底層を中心に群れが確認できる。仕掛けを下ろすと、すぐに穂先に反応が出る。
追い食いを待って仕掛けを回収すると、5点掛け、3点掛けで上がってきた。サイズは期待したほどではないが、やや大きめの7～8cm。ショートピッチのスローストロークの誘いがよかったように思う。
コンスタントに群れが入り606尾
昼食は湖上で軽く済ませ、午後は魚探で群れを探しながら釣っていく。対岸の釜畑や小割れ沖でもまずまずのペース。食い渋る時間帯もあったが、コンスタントに群れが入れ替わり、釣れない時間帯は限定的だった。
日が陰り肌寒くなり始めた15時半ごろ納竿。釣果は4～8.5cmを606尾、総重量1577gだった。
越年する個体が少ないので大型のワカサギは望めないが、今年は湧きがいいようなので、シーズン通して楽しめることと思う。
＜週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也／TSURINEWS編＞
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年12月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。