これまでの自分を超え、“新しいギャバンの歴史”を目指す――『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』ギャバン・インフィニティ/弩城怜慈役・長田光平さんインタビュー
“赤いヒーロー”が活躍する新たな特撮映像シリーズ【PROJECT R.E.D.】。その第1弾となる『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』が、2026年2月15日(日)に放送開始となります!
地球は、銀河系各惑星から来訪する異星人を迎え入れ、宇宙共生時代に突入。しかし、悪意ある異星人達による犯罪はあとを断たず、中でも、新たに発見されたエネルギー生命体「エモルギー」の悪用による犯罪は人々の脅威となっていました。
そんな彼らを取り締まる“銀河連邦警察“の象徴「宇宙刑事ギャバン」。その名を名乗ることが許されるのは宇宙で唯一人ですが、いくつも重なる多元宇宙(コスモレイヤー)には、私達の地球とそっくりな別の地球が存在します。そして、それぞれの多元宇宙には、別のギャバンが存在しており……。
放送開始を記念して、多元宇宙のギャバンを演じる3人のキャストにインタビュー。今回は、ギャバン・インフィニティ/弩城怜慈役・長田光平さんに作品の注目ポイントや役の魅力を語っていただきました。
【写真】『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』長田光平インタビュー
現代における“新しいギャバン”を構築するプロジェクト
ーー『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の主演が決まった際のお気持ちを教えてください。
ギャバン・インフィニティ/弩城怜慈役・長田光平さん(以下、長田):オーディションを経て出演が決まった際、今までの歴史ある「ギャバン」のイメージをただ踏襲するのではなく、現代における“新しいギャバン”を構築していくプロジェクトなのだと感じました。
ギャバンのビジュアルや世界観に僕自身も憧れたからこそ、それらを超えていかなければならないというプレッシャーや責任もありました。ただ、それ以上に物語が今後どのように広がっていくのか、将来的な可能性への期待の方が大きくて。
僕は何かを成し遂げる時に、「自分たちの手で新しいものを創り上げたい」という意識が必ずあって。その挑戦を通して、より良い形で作品を皆様にお届けできることを願いながら、日々の撮影に臨んでいます。この作品がどんな形で完成し、皆様にどう受け取っていただけるのか、僕自身も楽しみです。
ーー壮大な世界観で描かれる本作について、長田さんはどのような魅力を感じていますか?
長田:まだ未知の部分が多いこと自体、この作品の大きな魅力だと思いますね。本作には多元宇宙(コスモレイヤー)という設定があって、主人公の怜慈は異なる次元の地球で努力を重ねていくことになっていきます。一つの地球に留まらず、宇宙規模でさまざまな世界を巡っていく物語のスケールの大きさは、台本を読んでいる段階から強く感じていました。
僕たち役者陣もこれから物語がどう展開していくのか分からない部分もありますが、不安というより、どちらかと言うと楽しみな気持ちの方が大きいですね。先輩方もとても優しく、現場では役者同士で密にコミュニケーションを取りながら、一つ一つ形にしています。
「本当に、めちゃくちゃ格好良いですね!」
ーー怜慈は正義感が強く、「怒り」に正直なキャラクターだと感じます。演じる上で意識していることはありますか?
長田:「怒り」という感情だけにとらわれすぎないように意識していますね。ただ感情を表に出すのではなく、まずは自然体でいることが大切だと思っています。その上で生まれる感情や、特撮だからこそ表現できる空気感を出せればなと。
一言に「怒り」と言っても、自分本位の感情ではなく、他者に感情移入した結果として「誰かのために怒る」ことも当然あるじゃないですか。なので、演じる際はまずその人の気持ちを理解するところから始めています。怜慈がギャバンになるまでに積み重ねてきた人生経験も、そうした感情の根底にあると思いますね。
また、敵に対しても“ただ排除すべき存在”として見るのではなく、「それでいいのか」「道を踏み外すなよ」と問いかけるような気持ちを演技に込めていて。敵だからと決めつけずに、ひとりの人間として相手を直視しているというニュアンスを意識しています。
ーー怜慈は直情的に見えて、実は周囲をよく見て行動している印象も受けました。
長田:視野は広い方が良いと思いますが、それをあからさまに表に出す必要はないとも感じています。すべてを理解した上で、あえてその部分は見せない。「見えているからこその判断」であっても、「見えていること」は出しすぎないように演じています。その機微が、映像を通して自然に伝われば嬉しいですね。
ーー福沢監督ならではの表現もあるかと思いますが、監督とはどのようなやり取りをされたのでしょうか。
長田:福沢(博文)監督とはキャラクターの全体像から細かな内面設定まで、かなり丁寧に話し合いを重ねています。変身前と後の怜慈が抱く怒りや衝動が、そのまま変身後の動きに繋がっているように見せたい、というお話もありました。そこは大きな見どころだと思いますし、僕自身も怜慈というキャラクターの感情が自然に流れるように意識して演じています。
そのためにも、スーツアクターの茂さん(伊藤茂騎さん)とは密にコミュニケーションを取らせていただいています。茂さんの動きから学ぶことも沢山あって。お互いの意図を確認しながら進められる環境を作っていただけたことは、本当にありがたく、温かい現場だと感じています。
ーーアクションシーンでも、その時々の感情がしっかりと乗っている。
長田:そうですね。蒸着の瞬間やアクションの最中に、怜慈がどんな感情に辿り着いているのかは常に意識しているところです。歴代の作品も本当に格好よくて、「自分もやりたい」と心から思えるものばかりでしたが、今回はそこに自分なりの感情を重ね、観てくださる方に熱量が伝わるよう取り組んでいます。
ーーギャバン・インフィニティのスーツやデザインの印象はいかがでしたか?
長田:本当に、めちゃくちゃ格好良いですね! 撮影現場ではさまざまな角度からスーツを見せていただきましたが、どこから見ても本当に格好良くて。特にメタルヒーローならではの光の反射が素晴らしくて、朝・昼・夜と、どんなシチュエーションでも格好良く映るんですよ。
僕はメタルヒーローシリーズが放送されていた世代ではありませんが、今回の撮影を通してその魅力を改めて実感しました。照明スタッフの皆さんが、いかに美しく光らせるかに心血を注いでくださっている様子も間近で見てきましたので、映像としても最高の仕上がりになっていると思います。
これまでの自分を「超えていく」
ーー第1話から多元地球を股にかけた活躍が描かれますが、特に印象に残っているポイントはありますか?
長田:物語の始まりとして「次はどうなるのだろう」と視聴者の方を引き込む仕掛けが、毎話きちんと用意されている点です。アクションはもちろんですが、ストーリーの引きの強さにも注目していただきたいですね。
それから、エモルギアの「ゲキドー」にも注目です。映像ではどう映っているのか分からないのですが、Dジャンプ(次元超越)する際に後ろから見ると、お尻がプリプリしていて、とても可愛いです。
ーー「多元地球Α0073」のメンバーである大佐や、大佐のアシスタントであるアギについても魅力を教えてください。
長田:大佐は同期で、何気ない会話ができる最高の相棒です。彼がいるからこそ、協力して困難を乗り越えられますし、怜慈にとって欠かせない存在だと思います。
アギは大佐が作った自律型AIなのですが、僕の目にはどこか大佐の“癖”が入っているような気がしていて(笑)。アギの見た目や話し方も含めて、「大佐の息がかかっているな」という印象があるんですよね。
ーー(笑)。
長田:大佐とアギのいつものやり取りも「またやってるよ」という感じで面白くて。二人がいることで和やかな空気感が生まれるんです。
怜慈は重い過去を抱えていたり、一人で考え込んでしまったりすることもありますが、こうした仲間がいることで冷静になれたり、心が救われたりしています。シリアスな戦いの中にあるコメディ要素や温かい交流も、この作品の大きな魅力だと思います。
ーー和やかさという点では、和仁淵力哉やパトランの存在も印象的です。
長田:あの二人はね……本当に良くないですよ(笑)。でも、とても良いキャラクターですよね。彼らがいるからこそ生まれるものも確かにあって。同期でもあるので、大切な仲間であることは間違いないです。
怜慈と仲間の絆がどのように描かれていくのかも、この作品においてとても大切な要素じゃないでしょうか。お芝居をする上でも、仲間との関わりの中で生まれる感情の変化を大切にしています。
ーー本作の「超える」というテーマにちなんで、長田さんご自身がこの作品を通して乗り越えたいことを教えてください。
長田:映像表現の面でも、自分自身の経験という意味でも、新しい領域に挑戦し続けたいと思っています。今回はワイヤーアクションなど、これまでのキャリアでは経験のなかった技術にも挑戦する機会をいただきました。最初は分からないことばかりで模索の連続でしたが、現場のスタッフの皆さんを信じ、チーム一丸となって取り組んでいます。
これまでの自分を「超えていく」という気持ちを持ち続けながら、最高のスタッフやキャストとともに新しいギャバンの歴史を作っていきたいです。
[インタビュー・撮影/小川いなり 文/柴山夕日]