一見よい姿勢に見えるのに実は悪影響のある姿勢とは?【プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本】
よくある姿勢③ 一見よい姿勢に見える 反り腰
慢性的な腰痛や冷えやしびれの原因に
姿勢を正して、と言われると胸を張る人がいます。一見、よい姿勢に見えるのですが、実は「反り腰」かもしれません。反り腰は腰を痛めやすく、太ももの前側にある大腿四頭筋にも負担をかけます。
特に太っていないのに、お腹だけがぽっこり出ていて、太ももの前側に張った感じがあるという人は反り腰を疑ってみましょう。骨盤のゆがみから冷えやしびれが出る場合もあります。
反り腰は簡単にチェックできます。靴を脱いで壁に背をつけて立ち、かかとを壁から離し、頭、背中、お尻を壁につけます。このとき、壁と腰の間に握りこぶしが入るぐらいのすき間があれば反り腰です。
反り腰になる主な原因
長時間のデスクワークをしていて、前傾姿勢になりがち。立ち仕事が多い、もしくはハイヒールを履くことが多い。運動不足や加齢で脊柱起立筋や腸腰筋、大腿二頭筋が衰え、骨盤が前傾する。妊娠中はお腹が前に出るので反り腰になりやすい。産後の抱っこや授乳の姿勢も一因。
反り腰さんはぽっこりお腹になりやすい?
姿勢を維持する筋肉が衰え、骨盤が前に傾いた状態になるのが反り腰です。
背面の筋肉の柔軟性不足に加え、お腹に力が入らないために、骨盤におさまっている内臓が前にせり出し、ぼっこりお腹になってしまうのです。
高いヒールの靴をよく履く人はバランスをとるため前のめりになりがちなので、反り腰には要注意です。
【出典】『プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本』著:木場克巳