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<夫に依存する義妹>ハタチ過ぎても「おこづかい、ちょーだい!」デレる夫にもイラつく【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

わが家は4人家族。私と夫(ヨウスケ)と2人の子どもたち(ケント小学4年生、ユイナ小学2年生)と一緒に暮らしています。正社員として働きながらの子育てはなかなか忙しいですが、夫婦で力を合わせてなんとか頑張っているところです。親を頼りたいと思うときもありましたが、私の実家は新幹線で3時間ほどかかる場所にあるため、長期休みのときにしか帰れません。一方、夫の実家は車で1時間ほどの場所にあるので、休日にドライブがてら遊びに行くことはあります。この日も久しぶりに義実家に義両親の顔を見に行くことになりました。

義両親は、いつも私たちを快く迎えてくれます。

義両親もとても良心的な方で、巷でよく聞く「嫁姑」問題的なものには縁がありません。ありがたいことです。近くに住んでいないことが幸いして、こんな風にたまに会う関係だからこそ、程良い関係性でいられるのかもしれません。

夫の妹であるハナちゃんは、実家暮らし。夫とは10歳ほど年齢が離れていることもあって、夫はハナちゃんに甘いところがあるのです。

みんなでの食事を終えて、私と義母が台所で後片付けをしていると、夫とハナちゃんがなにやらこそこそと話をしていました。

2人の会話が終わったのを見はからって私が声をかけると、夫は声をあげて驚きました。いったい何を話していたのでしょう?

どうやら、夫はハナちゃんにおこづかいをあげていたようでした。ちなみに、夫がハナちゃんにおこづかいを渡すのは今回がはじめてではありません。

夫は度々、ハナちゃんにねだられて、おこづかいを渡しているのです。正直いい年をした大人が、兄からおこづかいをもらうこと自体、抵抗感があるのですが……夫のおこづかいの範囲でやってくれるなら、別にいいか……可愛い妹のために何かしてあげたいんでしょ。私はそう思うようにして、なんとか自分を納得させていました。

夫とハナちゃんのきょうだい関係はとてもよく、本当に仲良しです。ハナちゃんは、定期的にうちにも遊びに来て一緒に過ごすことも多いです。

夫にとってハナちゃんは年の離れた可愛い妹。しかしそんなハナちゃんももう20代半ばのいい大人です。だからこそハナちゃんが夫に甘えすぎのところを目にすると、正直、気になるし面倒くさいと感じることもあります。けれど、縁あって結婚した相手の家族。私にとっても大切な人であることは間違いありません。お互いにとって程良い距離感を探して、これからも付き合っていければいいな……そう思っています。

頼られて嬉しい夫と絶対に阻止したい私。義妹の引っ越し先は……?

夫と義妹のハナちゃんは仲良しきょうだいです。しかしそれが仇となり……事態は思わぬ方向に進んでしまうのです。

確かにハナちゃんも20代半ば。そろそろ家をでてもいいころです。せっかくひとり暮らしするのだから、新しい住まいは勤め先の近くにするとばっかり思っていた私は驚きました。

なんと、ハナちゃんが考えているのは、うちのおむかいだというのです。

「ほらほら、うちの目の前のあそこのアパートだよ~」なんて夫はのんきに話していますが、そんなの絶対にイヤ! 私が「はぁぁぁぁ!!?」となるのも分かりますよね?

「わざわざうちの近くに引っ越してくるなんて、ハナのやつ、本当に俺のこと好きだよな~」なんて夫はうれしそうに言っています。

今だって、ハナちゃんは結構な頻度でうちに遊びに来ているのに、家が目の前になんてなったら毎日でも顔を出してきそうです。

どんなに兄が好きだからって、結婚して、家庭をもっているきょうだいの家の前に住むなんて正直ドン引きです。「そんなにハナのこと悪く言うなよ~ひとり暮らしをするって、悪いことじゃないだろ? そうカリカリすんなって」

ハナちゃんもいい年なのだから、ひとり暮らしをするならどうぞご勝手にというかんじです。しかし、その先がうちのおむかいになるなら話は別です。

そうして、夫は食べたものを片づけてお風呂へ行ってしまいました。残された私は、呆然としてしまいます。ハナちゃんがわが家の目の前のアパートに越してくるですって!? ハナちゃんが越してくる予定のアパートは、本当にわが家から道を挟んで真正面にあります。ハナちゃんのことだから、絶対にめちゃめちゃ頼ってくるに決まってます。

当たり前のようにうちにいるようになって、当然のように一緒に食事もなんてことになる未来が安易に想像できます。

子どもたちの前で変な態度はとれないし、今まで適度に保ってきた距離を一気に縮められる……この展開は本当にまずいです。

ハナちゃんが義実家を出て、ひとり暮らしをすることはとてもいいことだと思います。ひとりで暮らすことで、自立を促せるのもわかります。けれどその場所に、わが家の目の前のアパートを選ばなくても……! このままでは、なし崩し的に、ハナちゃんの面倒を私が見ることになってしまいそうです。そうなっては本末転倒ではないでしょうか。それだけは阻止したい……と思うのです。

キッパリ宣言「なにもしない!」義妹の反応は……?夫にも圧を!

「迷惑かけるかも」なんて気軽に言わないでほしいな。

やはり、ハナちゃんは私たちを頼る気満々なようでした。そこで私は、ハナちゃんに「あること」を宣言することにしました。

あくまでも「ハナちゃんの自立のために」私はなにもしないということをしっかり伝えておくことにしたのです。ハナちゃんは、まさか私からそんなことを言われると思ってもみなかったようで……とても驚いていました。

私は、ひとり暮らしの心構えをハナちゃんに話しました。これからは、困っても自分で解決すること、今までまわりに助けてもらっていたことを、自分一人で乗り越えなければいけない……それがひとり暮らしをするということなのだと。

ですが、私たちも家族。もちろんいざというときには手助けするつもりです。そう言って私はハナちゃんにささやかな引っ越し祝いとして何冊か節約本をプレゼントしました。私だって若い頃は、これを読んでいろいろ節約しながら貯金してきたのです。

うちもこれから子どもたちが成長するにつれてどんどんお金がかかってくるので、そこまでお金に余裕があるわけではありません。 「ハナちゃんも自立するならいい機会だからお兄さんにおこづかいをもらうんじゃなくて、自分で節約術を身につけるといいと思うよ」と言いながら、私は夫にも圧をかけました。すると……。

私が言いたいことを言い切ると……義父が私に謝ってきました。「お兄ちゃんが近くにいたらハナも心強いだろうと安易に考えていたんだ。でも結局は、ユリさんの迷惑になるというところまで考え及んでいなかった、申し訳ない」

「誰にも頼らず頑張れる」っていう覚悟があるなら、ひとり暮らしをしてもいい。でも、もう一度よく考えなさいと義両親に説得されたハナちゃん。

こうして、ハナちゃんの引っ越しはいったんナシになりました。どうせひとり暮らしをするなら、会社の近くで利便性の良い場所にすると考えが変わったそうです。

ちょっと言いすぎたかなとも思いましたが、実際にハナちゃんがひとり暮らしを始めてしまってからだと言いたいことも言えなくなってしまうかもしれません。きょうだいの仲がいいのは悪いことではありませんが、頼りすぎるのはどこかの時点で歪みを生んでしまう気がします。その後、夫はハナちゃんにおこづかいを渡す件も見直してくれました。

自立をすることは大事ですが、誰かをあてにした自立では本当の自立にはならないのではないでしょうか。お互いが自立したうえで助け合っていくことができるなら、それはとてもステキなことだと思います。


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