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町の不思議を調査  サイドミラーにゴミ袋? 天王森泉公園周辺で〈横浜市泉区〉

タウンニュース

サイドミラーにゴミ袋?

和泉町の天王森泉公園の周辺を歩くと、駐車してある車のサイドミラーにゴミ袋や洗濯ネットなどが取り付けてある。塗装工事の準備のようだが、これは何と『カラス除け』だった。近隣住民に話を聞いた。

話によると、カラスが奇異な行動を始めたのは昨年11月頃。カーブミラーに乗り、運転席や助手席のウインドウに映った自分の姿を見て、突っつき始めたという。近隣住民らはウインドウだけでなくサイドミラーも傷つけられ、フン害にも悩まされたそうだ。

カラスは車だけでなく、同公園前のカーブミラーにもくちばしを強くたたきつけ、ひっかき傷をつけている。ある住民はこの現象が昨年秋頃から突然始まったと言う。「最初は何で車が傷ついているのかわからなかったが、近所の人から『カラスが突っついていたよ』と言われて気づいた」とびっくりした様子で話していた。カラスは姿が映ればサイドミラーだけでなく、リヤワイパーに乗り、同じように突っつきまわし、被害を広げていった。

住民らは行政などに相談したが、効果的な対策は取れず、それぞれで対応することに。効果があったのがサイドミラーなどに覆いをしてカラスが乗れない状況にする方法だった。色も「黄色はカラスにとって見えずらいらしい」と聞けば、黄色のゴミ袋を被せた。

一羽だけ?

同公園のスタッフは「何度も公園前のカーブミラーに突っ込んでいってね。悪さをするのはたぶん1羽だけだと思う。2羽で飛んできて、1羽が突っついて、もう一羽は見張りをしている感じだった」と話す。

最近はこういった行動を見る回数は減ったそうだが、「日本野鳥の会」の担当者にカラスの行動を聞くと、「カラスがカーブミラーやウインドウを突く行動は、鏡に映っている自分に対して、自分の縄張りの中に他の鳥が入ってきたと認識して攻撃していると考えられます」と認識を示した。

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