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発達障害のわが子に重くのしかかる“高額な医療費”もっと早く知りたかった「自立支援医療」とは

saita

もっと早く知りたかった「自立支援医療」とは

わが家の高校生になる息子は、未就園児の頃「発達障害」と診断されました。右も左もわからないままはじまった発達障害児の子育て。独学で勉強をして悪戦苦闘してきた中で、診察や投薬にかかる費用について思い悩むことがありました。発達障害で発生する費用を少しでも軽減させるための「自立支援医療」についてお話します。

発達障害にかかる医療費の負担が重くのしかかる

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わが子が発達障害と診断された頃、筆者は診察や投薬にかかる医療費について日々悩んでいました。一般的な診察や薬代とは異なり、発達障害に関する診察費や薬代はとても高額だったからです。わが子のためなら支払えると頑張ってはみたものの、毎月発生する高額な医療費に通院や投薬を諦めてしまいそうになることも幾度となくあったのです。

自治体の乳幼児医療費助成が使えなかった

筆者の子どもが発達障害の診察や投薬を始めたのは小学校にあがって間もない頃でした。毎月の診察代に高額な薬代、自宅から少し離れた専門の病院まで通うガソリン代などで、家計は圧迫されていました。

筆者の住むエリアの自治体では、未就学児童の医療費を一部助成する制度がありましたが、当時のわが子はすでに未就学児ではなかったため、医療費が3割負担になってしまったのです。

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通院する負担、投薬された薬を服用しても改善されない症状、重くのしかかってくる高額な医療費。先の見えない現状に当時の筆者は限界を感じ、通院や投薬を諦めてしまいました。

再びはじまった発達障害の診察・投薬。高額な医療費をどうすればいい?

さまざまな要因が重なり、途絶えてしまったわが子の発達障害に対する治療。さまざまな困難やトラブルにぶつかるたびに、医療につながるべきかどうかを繰り返し悩み続けました。

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転機を迎えたのは高校入学を迎えたときでした。子ども自らきちんと診断を受け、必要であれば投薬もしてもらいたいと訴えてきたのです。また高額な医療費に悩まされる日々が始まり、支払いをするたびにため息をこぼさずにはいられませんでした。

そんなとき偶然見つけた「自立支援医療制度」という言葉によって事態は急展開をしていきました。

自立支援医療(精神通院医療)制度とは

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自立支援制度は国の管轄でおこなう公費負担の医療制度です。申請をおこない適用されると、医療費が原則1割負担になります。

例えば毎月の医療費が10000円の場合、「自立支援医療」が適用されないと3割負担の3000円ですが、適用されると1割の1000円の負担で済むのです。この差は大きいですよね。

自立支援医療(精神通院医療)の申請方法

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自立支援医療(精神通院医療)を申請するためには、かかりつけ医の診断書・申請書が必要になります。まずはお子さんがかかっている病院の主治医に、自立支援医療の申請をしたいと相談してみてください。

申請が可能であれば、診断書・申請書の作成をお願いします。作成に必要な費用は医療機関によって異なります。作成をお願いする場合は、事前に費用を確認しておくといいでしょう。また作成されるまでの日数も異なるようです。

筆者の場合、作成期間は2週間ぐらいで費用は3000円程度かかりました。

自立支援医療(精神通院医療)の4つの注意点

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自立支援医療(精神通院医療)については、いくつかの注意点があります。

1. 申請後すぐに利用できるわけではない

2. 申請時に登録した医療機関・薬局でしか使えない

3. 年に1回、役所の窓口で更新の手続きが必要になる

4. 病院や薬局を利用するたびに書類を提示する必要がある

難しいことではありませんが、知っておかないとあとで困る可能性もありますので確認しておいてくださいね。

制度を利用するためにも情報収集を欠かさないことが重要

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過去の筆者が「自立支援医療制度」を知っていたら、高額な医療費を負担に感じ諦めずに済んだのかもしれません。しかしさまざまな医療機関や専門家に出会い支援を受けてきましたが、誰ひとり自立支援医療制度について教えてくれる人はいませんでした。だからこそ、自分自身で情報収集をしなければならないのだと痛感したのです。

もし少しでも困ったらネットや専門書を調べたり、市区町村の窓口や医療機関に相談したりして、使える・受けられる制度がないかを探してみてください。苦しくて諦めてしまいそうになったときこそ、積極的に情報収集を行い、困りごとを少しでも減らしていきましょう。

櫻宮ヨウ/ライター

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