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クオリティが高いのにいっぱい買っても「このお値段でいいの？」と驚くパン屋さんがあるという情報を得て、早速行ってきました！『Boulangerie Griffon（ブーランジュリー グリフォン）』（神戸市垂水区）、知る人ぞ知る、地域で愛されるパン屋さんです。

焼き鳥屋さんの裏の角を曲がってすぐ、オレンジ色のシェードが目印です。

小さな店内ですが、コの字型に並べられたパンは見やすくて、じっくり選びたくなります。

ぱっと見て気づくこと、それはスイーツ系のパンの多いこと！片側の棚は全部甘いパン。中でもデニッシュの多さに驚きます。

「僕が甘い系のパンが好きなので」と店主さん。特にクロワッサンやデニッシュが好きなのだそう。

パンの中で人気No.1という「ダマンドクロワッサン」をいただきました。

大きなクロワッサン！かじると、ザクーッと軽快な音がします。何層にも重なる生地が口の中でほどけてゆく、これぞクロワッサンの醍醐味。

中には濃厚な自家製カスタードクリームがたっぷりと入っていて、上にはビスケット生地が乗っています。甘い×甘いの組み合わせですが、まろやかで優しいクリームのおかげで甘すぎることはなく、最後まで美味しくいただくことができます。

美しいデニッシュの中から選んだのは「いちごのデニッシュ」。サクッと軽い生地は、噛むと弾力が出てきます。硬めと柔らかめの二層のカスタードクリームにジューシーないちごがマッチして至福の味！

旬の果物を使っているため「いちご」は3月頃までの予定。その後は「甘夏のデニッシュ」に変わるそうですよ。

おかず系の中で人気なのは「明太子フランス」です。

カリッと硬い皮に、中にはたっぷりの明太子フィリングが入っています。ピリリと辛い大人味。お酒にも合いそう♪

特筆すべきはお値段の安さです。具沢山のパンが100円台、デニッシュも200円台。トレーいっぱいに買っても「え、このお値段でいいの？」と思うほどです。

安くても素材や工程に妥協はありません。高品質のよつ葉バターを使い、ひとつひとつ丁寧に手作りされています。「食べたいと思ってくださるお客様に毎日でも食べてもらえるように」という店主さんの強い思いが反映されています。

オープンから11年目を迎える同店。小学生の頃に通ってくれていた子が、成人して帰省した時に「ここのパンが食べたくて」と寄ってくれるのが嬉しいそう。ちょっとシャイな店主さん、無愛想に思われることもあるそうですが、お話をうかがっていると温かいお人柄が伝わってきます。

何より、パン作りへの真摯な姿勢と美味しいものを安く食べてもらいたいという思いには並々ならぬものがあり、それこそが地域で長く愛される所以だと思いました。

場所
Boulangerie Griffon
（神戸市垂水区小束山本町2-1-27）

営業時間
7:00～18:00

定休日
月・火曜日

TEL
078-787-7150