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おいしいものを口にしたとき、人は自然に笑顔になるという。

・・・なんだか主語の大きな書き出しとなってしまいましたが、きっとそんな気はするし、今日は笑顔の予感もあります。なにせ目の前のお店の名前が「満麺の笑み」なのだから間違いなかろうと、すでに浮かれつつお店に伺いました。

※お客さんの並んでいる時間を避けて写真を撮ったため、準備中&のれんが出ていませんが、営業中は出ていました。

市役所方面から東川に沿って少し南下したあたり、平日の昼間にも関わらずお店の前には列ができていました。伺った日の昼はワンオペ営業だったという事情もあるようです。

お店の前の看板とにらめっこ。メインのラーメンは「海塩」「背脂魚介醤油」「塩中華そば」の3種類。すべて魚介ダシの3種のラーメンの間で、しばし心揺れる嬉しい悲鳴タイムを味わえました。

今回は悩んだ末、背脂魚介醤油+豚増し+替え玉。チャーシュー丼にも興味があったのですが、残念ながら売り切れランプが灯っていました。

店内の他のお客さんを観察してみると、「海塩」と〆のご飯、トッピングの唐揚げが人気があったようです。「次回に楽しみを取っておいた」と思うことにします。

店内へ。この日の昼営業ではカウンター8席での営業でした。

カウンターから見えるキッチンは昼の忙しい時間が過ぎても片付いており、おいしい予感が高まります。

調理過程を眺めていると、片手鍋に一人前ずつスープを沸かして作るスタイル。沸かし過ぎに注意した配慮に、一人プチ興奮。

お客さんも静かに待ち、味わい、笑顔で帰っていきます。

ラーメンを食べるとき、味変のトッピングも楽しみの一つ。ゆずの皮、山椒、大粒のブラックペッパーと多彩な顔触れでした。後ろのカラフルなのは、髪の毛を結わえるゴムで、髪の毛が長い方も安心です。

ラーメン丼が目の前に到着すると、醬油と魚介のスープが香ってきます。透き通ったスープにキラキラと輝く油に食欲をそそられ、さっそくレンゲを掴んでスープから頂きました。

優しい塩気でほんのりと甘く感じるスープ。さまざまな魚の乾物のダシが合わせられているのでしょう。複数のうまみが味わい深く、醤油も優しくスープをまとめている感じです。どこかに貝のうまみもいる気がします。味は口の中に広がるのですが、後味はスッキリしており、柔らかい印象でした。

麺は四角く、歯ごたえの良い食感。弾力があり、歯でかみつぶすとギュギュッと押し返し、やがてブツンとかみ切れます。いつまでも食感を繰り返し楽しみたくなります。

チャーシューは2種類。スモーキーとしっとりで、見た目よりも油っこくはありません。スッキリ大人向けですね。

麺とスープの永久ループを決めたいところでしたが、いつかは麺が無くなる運命（さだめ）。すかさず最初に食券を購入しておいた替え玉をお願いします。替え玉を眺めると全粒粉なのかな？麺の中に茶色の部分があることがよくわかります。

気持ちよく麺をすすり切り、スープも飲み干してしまいました。味変は塩ならゆずが楽しそう。コショウはほんの少しにしておくべきかもですね。

ごちそうさまでした。

ダシの風味が広がり、油は少しだけ。肉もしっかり味わえてスッキリうまい、ジャンクさを感じない大人向けのラーメンに感じました。

お店の周囲も静かで、店内もシンプル。たまたま客層も大人だけだったのかもしれませんが、静かにラーメンと対峙できる時間を持てました。

塩も魚介ダシと合うんだろうなと心惹かれつつ、笑みを浮かべながらお店を後にしました。